
「ハングリーハーツ」ー結局ミナは何に飢えていたのかーネタバレ感想
「自分の子どもは普通の子とは違う特別な存在だから、汚れた食べ物を食べさせてはいけない」という考えに取り憑かれた女性が、我が子にまともに食べ物を与えず飢えさせてしまう。映画は、そんな妻から何とか子供を守ろうとする父親の姿を中心に描いています。ミナは決して子供を虐待しようと思って食べ物を与えないわけではありません。映画を観ていると、ミナが子供のことを宝物のように大切に扱い、心から慈しんでいることが伝わってきます。またジュードも子供を守りたい気持ちはありますが、食べ物を与えるのを妨害するミナを憎んではいないことが分かります。むしろこのような異常な状況でも、何とか家族としての形を守ろうと足掻いているのです。