デヴィッド・フィンチャー

サスペンス

「ファイトクラブ」ー確かにこれくらいやらないと今の生活は壊せないー感想

「俺たちはライフスタイルに仕える奴隷だ」ー私にとってこの映画は、もうこの一言に尽きます。 映画序盤でマンションの自宅を爆弾でフッ飛ばされ、こだわり抜いた家具や最新家電、高級ブランドの衣類の数々を失った主人公。“パーフェクトな生活”が一瞬で無になって途方に暮れる主人公に、ブラピはこう言い放ちます。 「寝てるあいだに女に×××を切り落とされた男もいる」 主人公はややあっけにとられて「いや、それはそうだけど…」。当然の反応ですよね。笑 でもこれ、ブラピが言いたかったのはお決まりの「アフリカには飢えた子供達が…」的な慰めではなくて、痛みや肉体に比べれば、“物”なんて大したことないだろってことです。